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皇妃エリザベートのしくじり人生やりなおし

 

転生ものをもう一作チャレンジ。

 悲劇の皇妃エリザベートが転生して6歳の自分に戻って人生をやり直すという設定。史実を踏まえてどう展開? という好奇心で読んでみた。エリザベートは1回目の人生を反省して猛勉強、かつヨーゼフとの出会いを回避。だけどなぜか出会ってしまい、前回とは違う形で恋に落ち、かつ猛勉強で得た知性でかつては対立した義母ゾフィーとも良好となり、ハクスブルク朝滅亡を回避という展開。残念(?)ながら一番のメインはシシィとヨーゼフが逃れようとしてもまた恋に落ちるところ。歴史の流れの中でどう流れを変えられたかは、漠然としてしか書いていない。こちらの歴史改変に期待すると肩透かし。気楽なラブコメとしてなら軽く読める。