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新刊・古典とりまぜて児童書を評価します

通りすがりのレイディ 星へ行く船シリーズ2

 

 レイディと呼びたくなるような魅力的な女性と偶然出会ったあゆみ、恐ろしい秘密を抱えて逃げるそのレイディこと木谷真樹子。どうしても彼女を守ると決意したあゆみだが、ひょっとしてもっぱら守ってもらっている? 抜群の頭脳と運動能力を駆使して凛々しく戦う彼女。それが、今あゆみが思いを寄せてる太一郎の元妻だとわかったとしても、むしろ真樹子の味方をしたくなっちゃって暴走。今回は、いかにもな悪と、そこで使われているどこか憎めない部下、そしてありえないほど都合がいい展開(銀行がお涙ちょうだいで顧客情報明かすとか書かれている。当時でもだけど、イマドキだとなおさら銀行から抗議がこないのか!?)ですが、お気楽に楽しく読めるのは事実です。この女の子が女の子に惚れちゃうシチュエーションは、楽しいですよね!

個人的には1巻目の方が好きですが大森望氏は『ライトノベル めった斬り!』でむしろこちらを評価していました。