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スヴェンさんの橋

 

スヴェンさんは橋の番人。はね橋を毎日手入れして、船がきたら開いて通し、向こう岸からくる村人にはココアをふるまい喜ばれていました。ところがある日、大きな船に乗った王様が橋の上がるのを待ちきれず、大砲でうちこわしてしまったのです。しかたなく渡し舟で忙しくはたらくスヴェンさん。するとある夜、今度は馬車でやってきた王様が川に落ち「ここに橋がないとはなにごとだ!」。それでも温かいココアでなぐさめるスヴェンさんに、王様はすっかり反省し、大きな船がそのまま通れる新しい橋をかけたのでした。
アニタ・ローベルの絵本処女作。額縁の中に繊細に描かれたイラスト。新しい橋の華麗さに目を見張ります。 ( は)