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新刊・古典とりまぜて児童書を評価します

おおずもうがやってきた

 

うちの文庫に来ている3歳の女の子が、最近おすもうにはまっていると聞いて思い出したのがこの絵本。
地方巡業での種子島場所の1日を描きます。ひと足先に始まっている土俵づくり、当日まだ暗いうちから支度部屋の設営や若手のけいこがあり、関取がけいこする間にちゃんこの準備、そして本番へ。コミカルなしょっきりや豆力士との取り組み、相撲甚句横綱土俵入りとすすみます。

特に興味深いのは土俵づくり。俵の形をビール瓶で整えるというのを、子どもの頃みて驚きました。1982年1月のかがくのともでの刊行で、当時の人気力士たちが多く登場。千代の富士北の湖朝潮・・・なかでも若島津は種子島出身ということで大声援を送られています。  (は)