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昆虫記 すばらしきフンコロガシ ファーブル ショートセレクション

 

奥本大三郎氏訳のファーブル昆虫記抜粋、と思ったらそれに本人の自伝の一部が加わっていた。こうした構成なら、わざわざここで出す理由に納得。昆虫記は面白いが、本人の自伝「わたしの学校」で、博物学では食べていけないので、数学や物理学に懸命に取り組んで一時は教師として身をたてるが、結局最終的には博物学に進むことになるようすを見ていると、結局のところ、なすべきしてこうなっていったのねぇと、つい思いました。好きで好きで仕方がないことは、自分でも止められない。そこまで好きなものを見つけたファーブルさん幸せでした。