児童書評価のページ

新刊・古典とりまぜて児童書を評価します

動物のおじいさん、動物のおばあさん

 

2014年現在で国内動物園最高齢クラスの動物たちの”人生”と年老いた暮らしぶりを、飼育員へのインタビューで紹介する。14頭も子どもを生んだカバ、新人飼育員を集中攻撃するプライド高きゾウ、おじいちゃん同士なかよく老後を過ごすレッサーパンダなど、飼育員にとっては「ともだち」だったり「年上の息子」だったり。でもどの飼育員も、野生動物としてのこわさや緊張感を忘れないように接している。それだけに、人間的しぐさをパフォーマンスするゾウアザラシの写真が最後に並ぶのが、結局「かわいい」という読後感になりそうで気になりました。 (は)