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ベーロチカとタマーロチカのおはなし

 

タマーロチカとベーロチカの「いうことをきかない」幼い姉妹が引き起こす騒動。

「海へいく」では、2人だけで行った海でお母さんのいいつけを守らず海に入り、ぬいだ服を盗まれてしまい、はだかで町を歩いて帰るはめに。「森へいく」では、お母さんときのこ採りに行くも、2人でふざけて隠れるうちにはぐれてしまい、お腹のすいた2人はあわや毒きのこを食べる寸前にと、ハラハラさせる2編。3編目の「おおそうじ」は家の中の出来事で安心して楽しめる。2人で留守番中にお父さんのインクびんを持ち出したタマーロチカ。案の定びんをひっくり返して真っ白なテーブルかけを汚してしまう。2人はあの手この手で汚した跡を消そうとしますが・・・。「なにもいじってはいけませんよ」と言い聞かせて出かけるお母さん、帰宅したときの惨状は、「おおかみと七ひきの子やぎ」のようです。 (は)