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ミッシング 森に消えたジョナ

 

ジョナはジョーの親友だった。何かに夢中になると突っ走るところのある無鉄砲なジョナ。ある日、登校中に消防車を見つけると、火事を見ようと走って追いかけてしまった「誰にも言うなよ」とジョーに言い残して。だが、その日からジョナは消えてしまう。ジョナとの約束を守って誰にも言えずにいたジョーだが、不安に耐え切れなくなって2日後にはすべて打ち明けた。けれどもジョナは見つからない。みんながあきらめる中、ジョーはジョナは必ず生きていると信じ続け、自転車でジョナがどこに行ったかをたどるように探していた。そんな時、農場で暮らすアナに出会う。母と同じ年ごろで実際的なアナに心惹かれ、ジョナを探している自分を彼女に理解してもらいたいと願い、交霊術の助けを求るのだが・・・・。ところどころに当日のジョナの行動が語られ、いったい何が起こったのか? という思いに引き付けられて読み進めることになる。事件から2年たち、いったいラストはどうなるの? と思ったところで、思いがけない真相が明かされる。こういう事件、それなりにあるかもと思わせるところがコワイ!