児童書評価のページ

新刊・古典とりまぜて児童書を評価します

ほんはまっています のぞんでいます

 

図書館は遠いしさわげないし、置いてある本はつまらないし・・・と、本を読まない読めない理由をならべる子どもの声に、かこさんが1つ1つこたえていきます。移動図書館車があるよ、楽しいおはなし会があるよ、読みたい本をおしえてくれる人がいるよ。それでも「でもねー」「だけどさー」という子には、とうとうかこさん「むりによむことはありません。」外で元気に遊べばいい。そして本が読みたくなったらどうすればいいかは全部ここに書きましたよ、という具合です。

もとは1985年童心社より刊行でしたが、いまだに子どもの本の環境はよくならない・・・。そういえばこの秋、某コンビニカフェのカップに公園で店開きする図書館バスが描かれていました。大人が現状を知ること、本を読むこと、努力が足りてないのではと、かこさんがあとがきで訴えています。 (は)