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天山の巫女ソニン1黄金の燕

 

生まれてすぐに素質を認められ天山の巫女となったソニン。だが、12歳になっても、巫女の最大の任務である夢見が安定してできないことから実家に帰されることになる。実家では、とりわけ姉が大歓迎してくれた。偶然出会った女の子ミンという友人もでき、ここで暮らしていけると思った矢先、村を王子の一行が通りかかり、末のイウォル王子の落とし物を見つけたソニンは、王子に届けたことから運命が変わる。生まれつき話すことができない王子の声を、ソニンは頭の中で聞くことができたのだ。ソニンはイウォルの侍女として王宮で働くことになるが、大国の戦争の中の陰謀に巻き込まれ、5人の王子が突然病となった時に犯人に名指しされてしまった! ソニンは偶然立ち聞きしたことから真犯人を知っているが、だれもソニンを信じてくれない。一途な主人公。ちょっと野性味あふれる友人、ハンディがあるが聡明な王子。そしてソニンとかかわる隣国のやんちゃな王の次男坊と、キャラがたってどんどん読めてしまう。ぐいぐい読みたい子にオススメ。