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天山の巫女ソニン4 夢の白鷺

 

大嵐で大きな被害を受けた江南に援助の手を差し伸べてきた巨山。さらに使節としてイエラ王女を送り込んでくる。美しく優しい王女という巧みな演出に江南の人民も王家も、一気に巨山に近づいていく。だが、それは援助によってからめとろうというイエラ王女の策略だった。クワン王子は危機感を感じているが、誰もその危機感を共有してくれない。イウォル王子とソニンは、江南に行きクワン王子を助けようするのだが果たして? という4巻。「必要だから」美しくなったと言い切るイエラ王女。沙維からの長年の友好や援助に慣れて、あっさりと目新しい巨山のパフォーマンスに喝采する民衆の姿など、なかなか興味深く展開していく。それにしても、援助での支配! 恐ろしいね~