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小さなジョセフィーン

 

6人きょうだいの末っ子ジョセフィーンは、もうすぐ1年生。きょうだいはみんなずっと年上で、1番近いねえさんも、まもなく結婚していなくなるし、牧師館のおとうさんやおかあさんは忙しい。ジョセフィーンは、だれもかまってくれないと家出したり、その時やさしくしてくれた近所のおばあさんを魔女かもしれないと思ったり。川でおぼれそうになった時には、助けてくれたおじいさんの顔が、本で見た神さまの絵にそっくりだったので、さらわれて天使にされてしまうと思いこんだり。ある日、その”おじいさん神さま”が、庭師として牧師館にやってきました。ジョセフィーンは、天使にふさわしくない悪い子になろうとがんばりますが。

喜んだり悲しんだり心が動いて忙しい1人の子どもの日常を描くスウェーデンの作品。おとうさん、ばあやなど周りのおとなが落ち着いて見守っています。 (は)