ガールスカウトの1番小さいクラスの呼び名であるブラウニーの由来物語。
お手伝いよりも遊ぶことの好きな姉弟ベティとトミー。ある晩お母さんから、家の仕事をしてくれる小人ブラウニーの話を聞き、森へ探しに行きます。かしこいフクロウおばさんに尋ね、月夜の晩にこう唱えて池の中をのぞいてごらん、と言われたのは。「からだをひねって、ぐるりとまわるから、わたしにこびとを見せてね。水の中をのぞいてみたら・・・」。ベティはそのとおり唱えて池の中を見ました。でも見えたのは自分の顔。フクロウおばさんに、あなたもブラウニーになれますよ、と言われてうちに帰った２人は、次の朝早くからだんろに火をおこして食事の支度をしたり、こっそりお手伝いをして喜んでもらうことが楽しくなったのでした。
イギリスの妖精ブラウニーは、顔も体も褐色をした一般的には男性で、夜の間現れて家の仕事や農作業を片付けてくれます。（参考『妖精事典』キャサリン・ブリッグズ編著、冨山房）。 （は）
