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ぼくは黄金の国へ渡った

 

ぼくは黄金の国へ渡った

ぼくは黄金の国へ渡った

 

 おじと父はアメリカに渡り、いつも大金を持って帰ってくる。ただ金を稼ぎにいっているのではなく、西洋の理念や技術を持ち帰って中国のために役立てようとしているのだ。そんなおじにあこがれつつも、オターは母を残してアメリカには行くわけにいかなかった。とこるが偶然の事故で役人を殺したことになってしまい、はからずもアメリカに渡ることになる。だが、そこで待ち受けていたのは、雪に閉ざされた山でのトンネル堀りで、あこがれのおじは、西洋人の前でひざをくっしていた。過酷な現実を知ってショックを受けるが、バラバラだった仲間が少しづつ結びついていく中でオターは自分の行く道を見つける。宿営地をなだれから救うための冬の登山と、そこでのおじの死を乗り越え、オターは自分の道を見つけていく。