『ぼくの鳥の巣探検』から、さらに人との出会いがつながり広がってゆく探訪記。アメリカにある鳥の巣と卵の研究所、東南アジアの熱帯雨林、アフリカの森と砂漠。世界の鳥の巣のスケールの違うこと!大きさ、形、材料、技術の不思議を目の当たりにする驚きと感動。ひるがえって、人間社会の争いごと、心の貧しさ、自然環境破壊を止められないことへの無力感も、たびたびつづります。
それにしても、本書の最後で鈴木氏が手に入れたアフリカツリスガラの巣に驚き。見せかけの入口があって、本当の入口を足で開けて入り、頭で閉じて出かけるという。ただただ感心、あっぱれです。 (は)