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えんどうまめばあさんとそらまめじいさんのいそがしい毎日

 

小さな家になかよく暮らす、えんどうまめばあさんとそらまめじいさん。働き者の2人には、ひとつだけ困ったことがありました。やりたいことをすぐに始めないと気がすまないのです。それが、何かほかのことをしている途中でも。

今日もお昼ごはんの途中で、えんどう豆のつるに棒を立ててやらなきゃ、と思いつき畑へ行ったのに、雑草抜きに夢中になり、そうだ抜いた草をうさぎのえさにしよう、と持っていくと、今度はうさぎ小屋のこわれた金あみを修理し始めてしまう・・・という具合。でも、こうして忙しく働いたあとに食べるごはんは、なんておいしいこと!その夜、ほっとしてベッドに入ったところで、えんどう豆のつるのことを思い出した2人。暗い畑へ行き、棒をしっかり立てて、今度こそ安心してぐっすり眠ったのでした。

絵の中には、2人のやりかけたことがあちらこちらに。でも「『暮らす』ということが大事。いそがしく、たのしくね。」という言葉をのこしてくれた松岡享子さん。たしかに2人の暮らしは、こちらの気持ちもまるくしてくれるようです。 (は)