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すうがくでせかいをみるの(2022課題図書小学校低学年)

 

パパは絵を描くのが好き、ママは虫や生き物を研究するのが好き、そしておにいちゃんは音楽が好き。私はなにが好きかな?と思って、いろいろやってみたけどピンとくるものがない。ひとつだけこれだ! と思ったのがすうがく。数や形をいろいろ考えると楽しい。という自分の好きなものを見つける絵本。数学だから特別、ということなく他のことと同じに扱っているのが良いが、対象が低学年の場合、「すうがく」という言葉はなじみがない気がするが、あえて使っているのか? 「さんすう」にしなかったのは、勉強っぽくしたくなかったから? 巻末に「数学ノート」がついている。主人公の女の子が作ったノート、というイメージのようだが、「放物線」「軌道」「要素」などの用語が注なしでかかれているけど、低学年で理解できるのかな?