動物が好きだった子ども時代。中学校の授業でウシやブタの内臓を観察させてくれる体験をさせてくれた女ドリトル先生と言われた菊池昌子先生と出会い、内臓や骨格への興味を持ち始め、死んでしまったペットのハムスターの骨格標本もどきを作った。そして東京水産大学に進学した後も、魚の骨格標本づくりにチャレンジした。そんな中で、鯨の調査やその骨格調査の研究で研究の楽しさを見つけていく。素直な自伝的な作品なので読みやすいが、今年の高校生の課題図書は、自伝的作品が2作だ。高校にもなれば、課題図書を意識する子も少ないとおもうけれど、選んだ方は、進路を考えるヒントにして欲しかったのだろうか?