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新刊・古典とりまぜて児童書を評価します

サムデイ

 

毎日、一日だけ違う人間に憑依してしまう意識だけの存在Aの物語『エヴリディ』が衝撃的で面白かっただけに、その設定をリサイクルした感じの続編はちょっと内容がレベルダウンで残念。一度は別れたリアノンとよりを戻し、決別したプール牧師といて存在していた同類と対決する。同類Xとの対決は必要だったかもしれないが、恋人(しかもとても良い!)ができたリアノンを巻き込んでよかったのか? と思ってしまう。さらに、前回は考えさせられたさまざまな宿主を転々とすることで、いろいろな生き方に触れる設定が添え物的になっていた。やはり続編はなかなか難しいですね。