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新刊・古典とりまぜて児童書を評価します

落語ねこ

 

小学校5年の七海は、元気だが気配りいっぱいができるタイプではない、そのせいでなかよしのこずえが実は迷惑しているという匿名の手紙を読み、こずえを問い詰めたようになったことがきっかけで絶好状態になってしまった。クラスメイトからも七海から絶好をしたように見られ、反感をかい、シカトされる。そんな時、入院したおじいちゃんからオデブの猫をあずかるが、なんとこの猫には、なくなった落語家如月亭大福の魂が取りついていて、おかげでおしゃべりができる。この猫のクマハチに励まされ、なんとか仲直りをしようと試みながら、大福が幽霊になった原因をさぐるべく大活躍する。元落語家という猫のとぼけたキャラなど読みやすいので、気軽に読める作品。