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新刊・古典とりまぜて児童書を評価します

ぼくたちのスープ運動 小さな思いやりが世界を変える!

 

ジョーダンは、ガンで苦しい闘病生活を経験した男の子。入院中知り合った女の子リオは、ちょっと勝気でミツヴァー(世の中のためになること)をしようとジョーダンを巻き込む。無事に治療が完了して退院したシジョーダンは、都会から地方に引っ越して新しい友人がなかなかみつからない。そんなとき、同級生のウィルがホームレスに乱暴したことが申し訳なくて、おかあさんに持たされたスープをあげた。それがきっかけになりスープをホームレスに配る活動を始める。インフルエンサーを目指すお姉ちゃんのアビが、これをSNSにアップしたことで大騒ぎが起こる。ジューダンの病気がぶり返さないかと神経質になっているママ、若いころは活動家(?)の校長が支援してくれる中、クラスに仲間もできるがウィルとはなかなかうまくいかない。そこには思いがけない理由があった。アメリカの物語だと、こうしたまっすぐにチャリティ活動をする主人公があらわれるけど、日本ではないのは、文化の違いだろうか?