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新刊・古典とりまぜて児童書を評価します

だれもしらない小さな家

 

大きなマンションに挟まれた小さな家。アリスとジェーンは、両側のマンションにそれぞれ住んでいる女の子ですが、小さなお家が気になってなりません。時々、この家を借りようとする人が来ますが、太りすぎてたり、背が高すぎたりして小さな家に住むのをあきらめて帰っていきます。ある日、偶然ドアが開いていたので、二人はこっそり中に入り、お掃除をしておうちごっこをしていると、よくこの家を覗き込んでいたおばさんのオブエラインさんが通りかかります。お客さんだ! と喜んで迎え入れたところに、起こった大家さんがやってきてさあ大変。 自分のお家が欲しい子どもたちの気分にピッタリ。そして佐竹美保さんの挿絵がとてもいい。お家に入れない人たちの姿が、挿絵で一目瞭然。幼年向き読み物だが、読んであげたら5歳位から楽しめそう。