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パディントンのどろぼう退治

 

パディントンが買い物に毎日持ち歩いているキャリーカートが、レッカー移動される事件を皮切りに、パディントンのしゃべったことが、町の恐ろしい疑惑の新聞記事になってしまったりという騒動の一方、”ぜったい乾かない”ペンキを、カリーさん宅の門扉に塗って、見事どろぼう退治へ。

ラストの「クリスマスのサプライズ」では、パディントンのおじで、その存在がまったく謎に包まれていたルーシーおばさんのご主人が初登場!アンデス山脈の金鉱で稼いだお金で世界”二周”旅行中に立ち寄り、ロンドン観光をすると、ブラウン一家にプレゼントを残して、風のように去ってゆきます。

12作目の原書は、前作(1979年)から30年近くあいて2008年の発表です。本文の挿絵は、絵本シリーズを担当しているR.W.アリーに代わりました。 (は)