今日はお母さんの誕生日。プレゼントするものがない女の子が、「てつだって」とうさぎさんに頼みます。
お母さんは、赤が好きなの。じゃあ、赤い毛糸のはらまきは?しょうぼうじどうしゃは?赤い鳥?それとも、りんご?「それがいいわ。」
もっとほかにもほしいな。お母さんは黄色も好き。じゃあ、おひさま?カナリア?バター?バナナ?それがいいわ。
という具合に、さらに緑色の西洋なし、青いぶどうをかごに盛り合わせて、素敵なプレゼントができました。
プレゼントがそろい、うさぎさんとわかれる頃には、空に月と星が輝いて。女の子は、もうひとりの自分と対話していたのでしょうか。そんな不思議な感覚を残します。 (は)
(原書:ハーパー社)