空を飛びたいとあこがれた人類は、鳥のような翼、熱気球、飛行船・・・と実験や開発をかさね、20世紀初めにライト兄弟の飛行機へとたどり着いた。
そこから、飛行機の発達を急激にすすめたのは、戦争。偵察、爆撃、戦闘用と目的に合わせ。より大きくたくさん、より速く遠くまで。戦争をしていない時にも、研究開発は続けられている。
たしかに、本書はほぼ軍用機の図鑑。人類の夢をかなえ、世界各地への移動と交流を便利にしたことは素晴らしいけれど、その発達の歴史には、戦争、事故、事件と多くの犠牲があったことに思い至らせます。
巻末に、飛行機の豆知識・基礎用語解説があり、日本の空襲についても特別にふれています。 (は)