海の東側に暮らすシッカと西側のマルガレータ。戦争がはじまり、シッカのお父さんは戦地へ、シッカはひとり避難することになり、マルガレータの家族の元へやってきた。
でも、マルガレータは、うちに来たのが、ほしかった犬じゃないことにがっかり。西の国の言葉がわからないシッカを、公園に置きざりにしてしまう。
やがて雨が降り始め、雷の音を戦闘機や爆弾かとシッカがおびえていると、思い直したマルガレータが迎えに。シッカは初めて、自分のお父さんやお母さんのことを話した。
ようやくうちとけた2人。戦争が終わって帰国するとき、シッカは大切な犬のぬいぐるみをマルガレータに渡して、船に乗ったのだった。
家族と別れる体験をした子どもたちへ捧げられています。 (は)