西ドイツの沼地ヴィンデビーで見つかった2000年前の子どもの遺体。作者は、その子がどんな運命をたどったかに思いを馳せる。当初少女と思われた時、戦士になりたいと夢見た末に、その思い上がりを糾弾され処刑された少女の姿を思い描くが、その後少年だと判明した後は、あらためて不自由な身体に生まれたが、優れた観察眼で自分の生きる場所をみつけようとする少年を思う。ただ、現代の価値観から見ている物語とも感じた。サトクリフの『太陽の戦士』と比較すると、歴史小説としての力は弱いのではないかと思う。
西ドイツの沼地ヴィンデビーで見つかった2000年前の子どもの遺体。作者は、その子がどんな運命をたどったかに思いを馳せる。当初少女と思われた時、戦士になりたいと夢見た末に、その思い上がりを糾弾され処刑された少女の姿を思い描くが、その後少年だと判明した後は、あらためて不自由な身体に生まれたが、優れた観察眼で自分の生きる場所をみつけようとする少年を思う。ただ、現代の価値観から見ている物語とも感じた。サトクリフの『太陽の戦士』と比較すると、歴史小説としての力は弱いのではないかと思う。