ある夏の日、ブルーメンハウゼン村から、次々と物がなくなる事件がおこります。
にわとりの卵やソーセージにケーキ、きれいなにじ色のソファカバーなど。おばけを見たという人もいて、村のおとなたちは大さわぎ。
でもこれは、2人の子どものやったことでした。村長さんにかみついて処分されそうになった犬を、こっそり飼っていたのです。
犬はまもなく子犬を生んで、十分なえさを集めきれなくなった2人は、村じゅうでどろぼうの大捜索が始まったちょうどその日、村長さんに正直にうち明けて、村は平穏をとり戻したのでした。
ハラハラするような大事件ではありませんが、子どもの秘密が行き詰まった末に、収まるところに収まるラストにほっとします。 (は)