投資とは「自分が応援したい会社を良くして、自分も幸せになること」。
投資を通して子どもは、自分のしたい仕事や働き方を自然と考えられるようになるし、できるだけ早く始めれば知識と経験を蓄えられるという理論。本文ではリスクにも触れるが、全般的にいいこと尽くめのように解説をすすめる構成が心配になった。
また、「おこづかいの管理」方法が中盤に出てくるが、この小学生に身近なことが1番最初に説明されるべき。「貯めるお金」「使うお金」「人のために使うお金」「増やすお金」の4つに分類する練習から始めよう、という方が納得できます。
監修者による授業や講演では、教員やおとなが一緒に聞いていてフォローする機会があるでしょうから、本書も身近なおとなが一緒に読んで話し合うきっかけにするとよいです。そして、専門用語のさくいんも、ぜひほしいところです。 (は)