8才のリンダが、文通相手募集の広告を見て手紙を書いた相手は、返事が届いてみると、なんと80才のおばあちゃん。同じ8歳と思ったのに、広告にゼロが抜けていたのです。
貧しい家で早くに母親を亡くし、教育も満足に受けられず、苦労して独身のまま年老いたオルガおばあちゃんの人生は、リンダにとって知らない世界。おばあちゃんは、老いることはせつない、でも受け入れること。ささいなことを幸せに感じるようになるし、欲を持たなくなる、と手紙につづります。
一方リンダも、耳の病気の手術への不安や、「しぬってどんなこと?しぬのはこわくない?」という思いを書いてみたり。その質問に対するオルガおばあちゃんのこたえは・・・。
最後の手紙には、リンダからもらったクリスマスプレゼントへの、おばあちゃんの幸せがあふれます。
スウェーデンの作品。孫と祖父母のような関係って大事だなと思います。文章が緑色に印刷されているのも、ほっと癒される心持ちです。 (は)