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月の少年

月の少年

月の少年

 

両親を失い、湖のほとりの一軒家で彫刻家のおじいさんと暮らしている冬馬が、満月の夜に見たのは、着物をきた少年だった。舟にのり美しい笛の音を奏でる少年と仲良くなる冬馬だったが、ある日少年は自分と一緒に旅にでないかともちかける。

 

現実の世界に喜びを見出せず、孤立した主人公が、この世のものでは無い何者かに心を開くことによって癒されました的な物語。沢木耕太郎が描く子供の世界ってどんな感じだろうと思って読み始めましたが、なんだか感傷的すぎる気がします。これ、沢木耕太郎作品じゃなかったら、買わないだろうなぁー。