カラス、クマノミ、ゴリラなどの生き物が、新しい命を育てるようす、家族の姿を絵と文章でつづり、巻末に少し詳しめの解説をのせた。
コウテイペンギンは、たった1つの卵をオスとメスが交代で温め、片方は何か月もかけてエサを取りに行く。メスが戻らないうちにひながかえった場合は、オスはのどからミルクのような液を出して与える。
カクレクマノミは、子どもの頃はオスでもメスでもなく、成長につれ体の大きさで性別が決まるのだとか。
ツキノワグマは、メスだけで出産し子どもを育てるが、秋に十分にエサを食べられなかった年は、出産をやめるそう。
「かぞくのカタチ」というより、子育てのひみつや不思議という印象。
それぞれの動物ごとに1冊の科学絵本になりそうな美しい絵なので、読み物に慣れない子に絵本感覚ですすめられそう。 (は)