ハンダは、友だちのアケヨにおいしいくだものを持っていってあげることにして、7種類のくだものをかごに入れました。バランスよく頭にのせると、アケヨの村へ出かけます。
バナナにグアバ、マンゴー、パイナップル・・・アケヨは、どのくだものが1番すきかな?アケヨのびっくりする顔を思い浮かべながら、アケヨは歩いていきました。
ところが。アケヨの知らないまに、サルやダチョウ、ゾウたちが、かごの中のくだものを1つずつ失敬していたのです。
最後のパッションフルーツまで持っていかれてしまったとき、勢いよく走ってきたヤギがミカンの木にぶつかった衝撃で、上から実が落ちてきて、ハンダのかごにどっさりのっかりました。アケヨの家に着くと、アケヨはびっくりして大喜び。「わあ、ミカンだ!一番すきなくだものよ!」ハンダは、もっともっとびっくりしたのでした!
ケニアの子どもがモデル。ハンダの知らない状況を絵が能弁に語っていて、集団へのよみきかせにもおすすめです。
続編に、アフリカの動物で1から10を数えていく『ハンダのめんどりさがし』も。 (は)