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プラム・クリークの土手で

 

ミネソタ州にやってきたローラ一家。プラム・クリークの大草原に、父さんは念願の家を建てます。

ローラとメアリイは、7才と8才。クリークでの水あそびにプラムもぎ、わらづかのすべり台と毎日遊び回る楽しい日々ですが、いよいよ初めての学校に町へ通うことになります。村の子とばかにしてくるネリーは好きになれないけれど、学校は楽しい。初めて参加した教会のクリスマスでは、すばらしいツリーに声も出ません。

イナゴの大量発生や大草原の火事、激しい吹雪と、容赦なく厳しい自然の暮らしは、父さんの小麦畑も思うように収穫が得られず苦労が続きますが、家族がお互いを思いやりながら懸命に生きる姿があたたかい。

4年生で読んだとき、家を建てるまでの間に住む土手に掘られた土の家は、どんな気分だろうと興味をそそられました。 (は)