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児童書評価のページ

新刊・古典とりまぜて児童書を評価します

ボグ・チャイルド

 

ボグ・チャイルド

ボグ・チャイルド

 

 2009年カーネギー賞受賞作。1981年。北アイルランドの国境近くに住むファーガスは、泥炭をくすねに行った先で、泥炭に埋まった少女を見つける。少女には刺し傷と首に縄の後があり、紀元80年ごろに埋もれたと推察された。やってきた考古学者の娘コーラにときめくが、折から、過激派として刑務所にいる兄のジョーが、ハンガーストライキに参加。餓死しようとする兄に、母は半狂乱となる。組織の一人から兄のハンストを止めさせる指令を出す条件として、国境を越えた荷物運びを命じられるファーガス。国境警備のイギリスの青年オーウェインとの友情が芽生えるが、組織によれば、彼は敵だ。がんじがらめにされた憎しみの連鎖の中で、なんとか良心的に生きようとするファーガス。そしてここに、発見された少女の身に起きた物語がからむ。さすがカーネギーというできばえです。