児童書評価のページ

新刊・古典とりまぜて児童書を評価します

フィクション

ぎりぎりの本屋さん

ぎりぎりの本屋さん (文学の扉) 作者:まはら 三桃,菅野 雪虫,濱野 京子,工藤 純子,廣嶋 玲子 講談社 Amazon ぎりぎりの状態で飛び込むと、そこにはふしぎな男の子がいて、ぴったりな本と出会えるふしぎな本屋を舞台とた連作短編。「ひとつ多い”な”」まはら三…

ヒルズ・エンド

ヒルズ・エンド (評論社の児童図書館・文学の部屋) 作者:アイバン・サウスオール 評論社 Amazon 山に囲まれた小さな村ヒルズ・エンドの人々は、年に1度町へくり出すピクニック・デイに心浮き立っていた。その朝、マグナス川が「騒然とした音をたて・・・異…

ルーピーのだいひこう

ルーピーのだいひこう (グラマトキーののりものどうわ) 作者:ハーディー グラマトキー 学研プラス Amazon 訓練用の小型飛行機ルーピーは、練習生がどんな飛び方をするかわからないので、いつもひやひやはらはらし通しです。何日も修理工場に入らなければなら…

ベーロチカとタマーロチカのおはなし

ベーロチカとタマーロチカのおはなし (世界傑作童話シリーズ) 作者:L. パンテレーエフ 福音館書店 Amazon タマーロチカとベーロチカの「いうことをきかない」幼い姉妹が引き起こす騒動。 「海へいく」では、2人だけで行った海でお母さんのいいつけを守らず…

ジャングル・ブック

ジャングル・ブック (岩波少年文庫) 作者:ラドヤード・キプリング 岩波書店 Amazon トラに追われているところをオオカミに助けられた人間の子。モウグリ(カエルの子)と呼ばれ、ヒグマのバルーや黒ヒョウのバギーラのうしろ盾でオオカミ一族に迎えられ、ジ…

おじいちゃんとの最後の旅

おじいちゃんとの最後の旅 (児童書) 作者:ウルフ・スタルク 徳間書店 Amazon スタルク最後の作品。スタルクの愛読者ならすぐわかる、著者自身でもある策略家の男の子ウルフと、冷静でちょっとウルフとはそりがあわない歯医者のパパ。でもウルフはおじいちゃ…

リンゴの木の上のおばあさん

リンゴの木の上のおばあさん (岩波少年文庫) 作者:ミラ・ローベ 岩波書店 Amazon 写真の中のおばあちゃんしかいないアンディは、友だちがうらやましくてたまりません。ある日いつものように庭のリンゴの木に上ると、そこに写真の姿そのままに、羽かざりの帽…

満月をまって

満月をまって 作者:メアリー・リン レイ あすなろ書房 Amazon ぼくの父さんはかごを作るのが仕事。山の木を薄くはいで丁寧に編み上げるかごは、とても丈夫だ。ぼくが9才になって最初の満月の日、父さんはやっと一緒に町へ行くことを認めてくれた。棒に結わ…

ジーク―月のしずく日のしずく

ジーク―月のしずく日のしずく (偕成社ワンダーランド) 作者:斉藤 洋 偕成社 Amazon ジークは、オオカミ猟師の父親から剣と弓を仕込まれた。その父が亡くなると、剣の腕を見こまれ百人隊対抗の剣の大会へ駆り出される。相手の隊長を結果的に殺してしまったジ…

もりのたいしょうははりねずみ

もりのたいしょうは はりねずみ 作者: モーラ・フェレンツ,レイク・カーロイ,うちかわかずみ 出版社/メーカー: 偕成社 発売日: 2010/10/19 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る 小さいけれど頭がいいはりねずみが、くまをうまく出し抜く物語。「も…

ホッホーくんのおるすばん

ホッホーくんのおるすばん 作者: アンゲラゾンマー・ボーデンブルク,イムケコールト・ザンダー,Angela Sommer Bodenburg,Imke Korth Sander,佐々木田鶴子 出版社/メーカー: 偕成社 発売日: 1993/03 メディア: 大型本 購入: 1人 クリック: 1回 この商品を含む…

バンビ 森に生きる

バンビ 森に生きる (福音館古典童話シリーズ) 作者:フェーリクス・ザルテン 福音館書店 Amazon 森の茂みで生まれた小さなノロジカの子バンビが、美しく厳しい自然の中で生きることを学び、1頭の雄鹿として成長していく物語。新訳ということで、既刊と比べて…

キプリング童話集ー動物と世界のはじまりの物語ー

キプリング童話集 ー動物と世界のはじまりの物語ー 作者:ラドヤード・キプリング アノニマ・スタジオ Amazon ラクダにこぶがあるわけ、クジラが小魚しか食べられなくなったわけ、手紙のはじまりなど、想像性ゆたかな物語集。本書は戦後出版されたフィッシャ…

きみのいた森で

きみのいた森で (海外ミステリーBOX) 作者:ピート・ハウトマン 評論社 Amazon おじいちゃんが亡くなった直後に、スチューイは、近くに引っ越してきた同い年のエリーと出会う。誕生日が同じだとわかり、独特の世界の見方をするエリーに惹かれ、二人は仲良くな…

彼方の光

彼方の光 作者:ピアソル,シェリー 発売日: 2020/12/09 メディア: 単行本 11歳のサミュエルは黒人奴隷の男の子だ。1859年のある夜、とつぜん老奴隷のハリソンに起こされて逃げるのだと言われる。サミュエルが赤ちゃんだったころ、よそに売られていった母代わ…

貸出禁止の本をすくえ!

貸出禁止の本をすくえ! 作者:グラッツ,アラン ほるぷ出版 Amazon エイミー・アンは10歳。本が大好きなおとなしい女の子だ。ところがいつも借りていた大好きな『クローディアの秘密』が突然貸出禁止になってしまった。保護者が子どもに良くない本として何冊か…

ミカンの味

ミカンの味 作者:チョ・ナムジュ 朝日新聞出版 Amazon 同じ中学で同じ映画部に入ったことから仲良くなった4人の少女。ダユンは成績が、とりわけ外国語が優秀だが、家では病弱な妹に親の関心が集中していて、自分のことはいつもあきらめるように暮らしている…

青の読み手

青の読み手 作者:小森香折 偕成社 Amazon 舞台は中世の雰囲気の王国。ノアは孤児で、猫の親方と言われるあこぎな男の下で、貧民窟でネズミと呼ばれる雑用請負の仕事をさせられている。彼の面倒をみてくれていたやさいいロゼが行方不明になって以来、彼女を見…

こわいオオカミのはなしをしよう

こわいオオカミのはなしをしよう 作者:マクリーリー,ウィリアム 岩波書店 Amazon マイケルは、パパにおはなしをねだる。怖いオオカミが登場して虹色の羽のにわとりレインボーを狙うおはなしだ。パパとマイケルのやりとりも楽しいのだが、同時に私は個人的に…

ガラスの犬

ガラスの犬 ボーム童話集 (岩波少年文庫 255) 作者:フランク・ボーム 岩波書店 Amazon 『オズの魔法使い』で有名なボームの短編集。ちょっと皮肉な調子を効かせた感じは、やややりすぎだったり教訓的と感じるところもあったが、空想力豊かでナンセンスな雰囲…

墓場の少年 ノーボディ・オーエンズの奇妙な生活

墓場の少年 ノーボディ・オーエンズの奇妙な生活 (角川文庫) 作者:ニール・ゲイマン 発売日: 2019/02/23 メディア: 文庫 カーネギー賞とニューベリー賞のダブル受賞ということで期待して読んだが、正直想定の範囲内という作品だった。日本では一般書として角…

くもとり山のイノシシびょういん

くもとり山の イノシシびょういん 7つのおはなし (福音館創作童話シリーズ) 作者:かこ さとし 福音館書店 Amazon 読んでもらえば5歳くらいから楽しめそう。髪がぼさぼさで、ちょっとワイルドなイノシシ先生は、次から次にやってくる患者さんをきちんと治療…

ロザリンドの庭

ロサリンドの庭 作者:エルサ・ベスコフ あすなろ書房 Amazon ラーシャは6歳の男の子、おかあさんと二人暮らしで、小さな屋根裏部屋に住んでいました。体が弱くておかあさんが働いている間、ベッドで一人寝ているラーシャの楽しみは部屋の壁紙を見ることだけ…

ルーパートのいた夏

ルーパートのいた夏 (児童書) 作者:ヒラリー・マッカイ 徳間書店 Amazon 1902年、クラリーが生まれてまもなく母は死んでしまった。父親はクラリーと兄のピーターをどうしていいかわからずに見ているだけ。コーウォールから来た祖母が急場をしのぎ。召使を手…

ぼくたちがギュンターを殺そうとした日

ぼくたちがギュンターを殺そうとした日 (児童書) 作者:ヘルマン・シュルツ 徳間書店 Amazon 敗戦前後のドイツ。実の親とうまくいかず、叔父の家にあずけられていたぼくは、友だちが欲しかった。ドイツの海外領土から難民となって引き上げて来た家族が村の家…

ブライアーヒルの秘密の馬

ブライアーヒルの秘密の馬 (Sunnyside Books) 作者:シェパード,メガン 小峰書店 Amazon 第二次世界大戦下のイギリス。エマラインは療養のための郊外の施設に収容されていた。元伯爵夫人のお屋敷だったというこの家は、今は病気の子どもたちが療養所だ。そし…

マレスケの虹

マレスケの虹 (Sunnyside Books) 作者:成美, 森川 小峰書店 Amazon ハワイに住む日系2世のマレスケの名前は、おじいちゃんが天皇に殉じて死んだ乃木希典という人から名前を取ったという。でもマレスケは、マレと呼ばれるが好きだし、そんな人間に自分は関係…

青銅の弓

青銅の弓 作者:E・G・スピア,渡辺茂男訳 岩波書店 Amazon ローマに支配されたユダヤ。ダニエルは8歳でローマ人に父を殺され、母も悲しみにため死んだ。処刑された父を見たショックで、妹レアも外に出られなくなる。祖母が二人を引き取るが貧しく、残酷な鍛…

子犬たちのあした ロンドン大空襲

子犬たちのあした: ロンドン大空襲 (児童書) 作者:リクス,ミーガン 徳間書店 Amazon 『戦火の三匹』より少し後の戦時下のロンドン。12歳のエイミーは18歳の兄の出征前夜、突然の空襲で怯えて飛び出して行方不明になった犬のミスティを必ず探すと約束する。地…

戦火の三匹 ロンドン大脱出

戦火の三匹: ロンドン大脱出 (児童書) 作者:ミーガン リクス 徳間書店 Amazon 戦争がはじまり、おばあちゃんの住む村に疎開することになったロバートとルーシー。気がかりなのは犬のバスターとローズ、そして猫のタイガーだ。父は戦場へ、母も看護婦として病…