児童書評価のページ

新刊・古典とりまぜて児童書を評価します

A特におすすめ

白菜のなぞ

白菜のなぞ (やまねこ文庫) 作者:板倉 聖宣 仮説社 Amazon 白菜といういかにも日本的な野菜が、実は明治になって初めて入ってきたのはなぜか? という謎を解くユニークな本。まず「白菜が入ってきたのは明治時代」という意外性、だけどすぐ近くの中国や韓国…

みみずのカーロ シェファー先生の自然の学校

みみずのカーロ―シェーファー先生の自然の学校 作者:今泉 みね子 合同出版 Amazon ドイツのメルディンガー小学校でのシェファー先生と子どもたちの取り組みを紹介している本。ゴミのリサイクルは、始めた時は良くても続かない、それではどう続けるか? とい…

ヒルズ・エンド

ヒルズ・エンド (評論社の児童図書館・文学の部屋) 作者:アイバン・サウスオール 評論社 Amazon 山に囲まれた小さな村ヒルズ・エンドの人々は、年に1度町へくり出すピクニック・デイに心浮き立っていた。その朝、マグナス川が「騒然とした音をたて・・・異…

ルーピーのだいひこう

ルーピーのだいひこう (グラマトキーののりものどうわ) 作者:ハーディー グラマトキー 学研プラス Amazon 訓練用の小型飛行機ルーピーは、練習生がどんな飛び方をするかわからないので、いつもひやひやはらはらし通しです。何日も修理工場に入らなければなら…

Chock Full o’ Fun

CHOCK FULL O’ FUN 作者:かこ さとし 小学館 Amazon てづくり おもしろ おもちゃ: かこさとし あそびの玉手箱 作者:かこ さとし 小学館 Amazon 1968年のアメリカで、かこさとしさんの手作りおもちゃと遊びの絵本が出版されていました。その復刻版が日本語版…

ジャングル・ブック

ジャングル・ブック (岩波少年文庫) 作者:ラドヤード・キプリング 岩波書店 Amazon トラに追われているところをオオカミに助けられた人間の子。モウグリ(カエルの子)と呼ばれ、ヒグマのバルーや黒ヒョウのバギーラのうしろ盾でオオカミ一族に迎えられ、ジ…

だるまちゃんの思い出 遊びの四季 ふるさとの伝承遊戯考

だるまちゃんの思い出 遊びの四季 ふるさとの伝承遊戯考 (文春文庫 か 72-2) 作者:かこ さとし 文藝春秋 Amazon 子どもの頃、全身全霊をかけて遊んだふるさと福井での思い出を、春夏秋冬に章立ててつづる。自然の草花や虫だけでなく、剪定された庭木の枝や自…

地球以外に生命を宿す天体はあるのだろうか?

地球以外に生命を宿す天体はあるのだろうか? (岩波ジュニアスタートブックス) 作者:佐々木 貴教 岩波書店 Amazon 第1章天文学の歴史、第2章太陽系内に生命を探す、第3章太陽系外に生命を探す。第1章でまず、地球は決して特別な存在、奇跡の星ではなく、…

リンゴの木の上のおばあさん

リンゴの木の上のおばあさん (岩波少年文庫) 作者:ミラ・ローベ 岩波書店 Amazon 写真の中のおばあちゃんしかいないアンディは、友だちがうらやましくてたまりません。ある日いつものように庭のリンゴの木に上ると、そこに写真の姿そのままに、羽かざりの帽…

アイヌ ネノアン アイヌ

アイヌ ネノアン アイヌ (たくさんのふしぎ傑作集) 作者:萱野 茂 株式会社 福音館書店 Amazon アイヌ文化の伝承に尽くした萱野茂さんが、自身の子どもの頃の思い出からアイヌ文化を紹介する。2つに分かれる思い出。春夏秋冬の自然を遊びつくし、家族で囲炉…

きゅうきゅうばこ 新版

きゅうきゅうばこ 新版 (かがくのとも絵本) 作者:やまだ まこと 福音館書店 Amazon やけど、すりきず、はなぢ、指をドアにはさんだ・・・から、はちに刺された、ねこにかまれたなどなど、けがの手当てをすぐできるように楽しいイラストとともに解説。これ以…

動物と向きあって生きる 旭山動物園獣医・坂東元

動物と向きあって生きる 旭山動物園獣医・坂東元 (角川文庫) 作者:坂東 元 角川学芸出版 Amazon 「ぼくは、人とうまくつきあうのが苦手だ。」と始まる。子どもの頃の経験、転校、いじめ、落ちこぼれ・・・”人間”のおとなへの強烈な不信感(特に教師と獣医・…

オーケストラをつくろう

オーケストラをつくろう 作者:サイモン・ラトル,メアリー・オールド BL出版 Amazon オーケストラを構成するさまざまな楽器について、各パートのオーディションのもようを順に追っていくストーリーで解説する。案内役は、ロンドン交響楽団の指揮者サイモン。”…

地震はなぜ起きる?

地震はなぜ起きる? (岩波ジュニアスタートブックス) 作者:鎌田 浩毅 岩波書店 Amazon 冒頭、東日本大震災は「1000年に1度」の「大事件」だったとある。〇〇年に1度の、という聞き慣れてしまったこの文言が、読み進むうちに根拠ある意識に変わっていった。 …

きみのいた森で

きみのいた森で (海外ミステリーBOX) 作者:ピート・ハウトマン 評論社 Amazon おじいちゃんが亡くなった直後に、スチューイは、近くに引っ越してきた同い年のエリーと出会う。誕生日が同じだとわかり、独特の世界の見方をするエリーに惹かれ、二人は仲良くな…

平安男子の元気な! 生活

平安男子の元気な!生活 (岩波ジュニア新書 930) 作者:川村 裕子 発売日: 2021/02/22 メディア: 新書 『平安女子の楽しい! 生活』の著者による男子編。またまた、古典のを用語を現代だったらこんな感じと巧みに表現してくれるので、なんだか平安男子が身近に…

彼方の光

彼方の光 作者:ピアソル,シェリー 発売日: 2020/12/09 メディア: 単行本 11歳のサミュエルは黒人奴隷の男の子だ。1859年のある夜、とつぜん老奴隷のハリソンに起こされて逃げるのだと言われる。サミュエルが赤ちゃんだったころ、よそに売られていった母代わ…

貸出禁止の本をすくえ!

貸出禁止の本をすくえ! 作者:グラッツ,アラン ほるぷ出版 Amazon エイミー・アンは10歳。本が大好きなおとなしい女の子だ。ところがいつも借りていた大好きな『クローディアの秘密』が突然貸出禁止になってしまった。保護者が子どもに良くない本として何冊か…

ロザリンドの庭

ロサリンドの庭 作者:エルサ・ベスコフ あすなろ書房 Amazon ラーシャは6歳の男の子、おかあさんと二人暮らしで、小さな屋根裏部屋に住んでいました。体が弱くておかあさんが働いている間、ベッドで一人寝ているラーシャの楽しみは部屋の壁紙を見ることだけ…

昆虫記 すばらしきフンコロガシ ファーブル ショートセレクション

ファーブルショートセレクション 昆虫記すばらしきフンコロガシ: ファーブルショートセレクション (世界ショートセレクション 18) 作者:ジャン=アンリ・ファーブル 理論社 Amazon 奥本大三郎氏訳のファーブル昆虫記抜粋、と思ったらそれに本人の自伝の一部が…

14歳からの戦争リアル

14歳からの戦争のリアル (14歳の世渡り術) 作者:雨宮処凛 河出書房新社 Amazon 読みやすく、多様でリアルな視点で戦争について語られたインタビューをまとめたもの。対象者はイラク戦争従軍経験の元アメリカ海兵隊兵士、第2次世界大戦でトラック島で戦った…

ぼくたちがギュンターを殺そうとした日

ぼくたちがギュンターを殺そうとした日 (児童書) 作者:ヘルマン・シュルツ 徳間書店 Amazon 敗戦前後のドイツ。実の親とうまくいかず、叔父の家にあずけられていたぼくは、友だちが欲しかった。ドイツの海外領土から難民となって引き上げて来た家族が村の家…

青銅の弓

青銅の弓 作者:E・G・スピア,渡辺茂男訳 岩波書店 Amazon ローマに支配されたユダヤ。ダニエルは8歳でローマ人に父を殺され、母も悲しみにため死んだ。処刑された父を見たショックで、妹レアも外に出られなくなる。祖母が二人を引き取るが貧しく、残酷な鍛…

海へ出るつもりじゃなかった(上)(下)

海へ出るつもりじゃなかった(上) (岩波少年文庫 ランサム・サーガ) 作者:アーサー・ランサム 岩波書店 Amazon 海へ出るつもりじゃなかった(下) (岩波少年文庫 ランサム・サーガ) 作者:アーサー・ランサム 岩波書店 Amazon 帆船ゴブリン号の持ち主ジムのもと…

サンゴしょうの海

サンゴしょうの海 (たくさんのふしぎ傑作集) 作者:本川 達雄 福音館書店 Amazon 3年生の夏休み、ぼくは沖縄の瀬底島(せそこじま)にきた。パパが魚の研究をする間、ぼくは研究所のおじさんの案内でさんごしょうの海をダイビング。亜熱帯の海には色とりどり…

ジンベエザメのはこびかた

ジンベエザメのはこびかた (ほるぷ水族館えほん) 作者:高岡 昌江 ほるぷ出版 Amazon 世界一大きい魚ジンベエザメは、全長およそ5メートル体重1トン。高知の漁船の網にかかったのを、大阪の海遊館で飼うことになり、460キロメートルの道のりを運びます。水…

くさる

くさる (かがくのとも傑作集) 作者:なかの ひろたか 福音館書店 Amazon ごみバケツから「いやーなにおい」がする。それは、くさったにおい。くさったにおいは「食べるとお腹をこわすよ」と教えてくれている。くさったごみを庭にうめると、みみずやだんごむし…

指ぬきの夏

指ぬきの夏 (岩波少年文庫) 作者:エリザベス・エンライト 岩波書店 Amazon からからに乾いた日照りの夏。9歳のガーネットは川で銀色の指ぬきを見つけました。「魔法の指ぬき!」と持ち帰ったその晩おそく、雨が降り出し父さんの畑は救われます。新しい納屋…

村の樹

村の樹 創風社 Amazon 日本の南の島、ぼくの生まれ育った村には、川岸に大きな樹が立っていた。夏になるとぼくたちは、その樹や川で存分に遊ぶ。樹の上に家を作ったり、せり出した枝から川に飛びこんだり。水の中に「イイイ」と息を吐きだしながら泳げばまる…

おおずもうがやってきた

おおずもうがやってきた 154号 (科学絵本「かがくのとも」) 作者:西村 繁男 Amazon うちの文庫に来ている3歳の女の子が、最近おすもうにはまっていると聞いて思い出したのがこの絵本。地方巡業での種子島場所の1日を描きます。ひと足先に始まっている土俵…