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新刊・古典とりまぜて児童書を評価します

文学でめぐる京都(岩波ジュニア新書261)

(中学生くらいから)

枕草子』の「やまぎわ」の山とはどこの山か? など、京都の実際の地理と合わせて、文学作品の舞台や、歴史的な事件について、なぜ、そこで? というように展開する。宮本武蔵の吉岡道場の決闘の場も京都か! など、京都の奥深さにそそられる。「文学で」というが、文学作品をどうセレクトしていくか、がむずかしかったのかもしれない。だが、実際、読んで京都に行くと面白い。