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新刊・古典とりまぜて児童書を評価します

<読む>という冒険 イギリス児童文学の森へ

 

マザー・グース」「ロビンソン・クルーソー」「クリスマス・キャロル」「不思議の国のアリス」「クマのプーさん」「ライオンと魔女」「第九軍団のワシ」という7作品でイギリスの児童文学をたどる。それぞれの作品の時代からの影響や、提示する世界を著者の視点で提示して、最後に読者にどう読むかを問いかけている。「第九軍団のワシ」に描かれた多様な価値観の出会いなど、あらためて名作には現在を生きる私たちに強く訴えるものがあることを再認識させられた。まだ読んでいない作品を読む動機付けにもなるかと思われる。