- 作者: 幸原みのり,佐竹政紀
- 出版社/メーカー: 朝日学生新聞社
- 発売日: 2013/02/09
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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概要
東日本大震災で出張中の母親を津波でなくした「ぼく」は、祖母と一緒に宮城県に住むことになる。
クラスには、同じく震災で両親と妹を亡くした宇津木もいるが、いずれもそのことはクラスでは伏せられている。
「ぼく」の耳には、時折死んだ母親が話しかけてくる。生き残っているものへのメッセージとして、虹を架けるのだと。
クラスに心開かない宇津木に対し、「ぼく」はなんらかのアクションをかけようとする。心療内科の医師の後押しもあり、少しづつ彼の心を開くことに成功する。
クラスの行事もいろいろあって、「ぼく」は、宮城に来て良かったと思うようになる。みんなを祝福するように虹が架かる。
朝日小学生新聞に連載されていた作品。
感想
装丁・挿絵を含め、全体的にどうも素人っぽい。
母親の声が聞こえてくる設定も、ファンタジー要素なのか、単なる妄想なのか不分明で、不自然。
震災を直接的にテーマにした作品という点では、まだ珍しいのだが、そこまでではないか。勝ち気な女の子、内気な男の子、美人の心療内科医と、登場人物の像も類型的。
評価
リクエストで購入したが、児童閉架相当である。