ちいさな川のほとりに、赤いイガイガたちの村があって、川から流れてくるどんぐりをもちについて食べていた。
ある日、川の向こう岸に青いろのイガイガたちが新しい村をつくった。
すると、どんぐりをめぐっていがみ合いが始まった。
ある雨の朝、川に大きな丸いいがいが流れ着き、川をふさいだ。そして、山からあふれた水が洪水となって押し寄せた。
赤いイガイガも青いイガイガも、みんな慌てて大きな丸いイガイガに飛び乗って、流されていった。
たどり着いたのは大きな1本の木の根元。たき火をして温まろうと、大きな丸いいがいがに火をつけたところ、パーン!とものすごい音とともにはれつして、中から大きな木の実が飛び出してきた。
甘いにおいに誘われて食べてみると、なんとおいしいこと。
翌朝、明るくなってみると、イガイガたちがいたのは、大きないが栗がたくさんなっているの木の下。それから、みんなで一緒にそこで暮らすようになった、というお話。 (は)