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ちいさなふたりのいえさがし

 

大きなおおきなくるみの木のしたに、小さなちいさなくるみの家があって、小さなちいさなおじいさんとおばあさんが住んでいました。

ある春の朝、2人が水くみに出かけて帰ってくると、くるみの家にひょうが落ちて壊れていました。

おじいさんとおばあさんは新しい家をさがしに出かけることに。たんぽぽの綿毛につかまって飛んで行き、いちご畑におり立ちます。

新しい家はいちごの実。2人は大喜びで暮らし始めますが、いちごの家はやがてべとべとぐにゃりとひしゃげてきて・・・。

それから、すいか、りんごと住み替えて、元のくるみの木にもどってくると、2人はやっぱりくるみの家がいちばんいいと思ったのでした。

いちごのジャムやすいかのゼリー、りんごのパイとおいしい想像がふくらみます。

文章もよく、読み聞かせに使いたいですが、主人公の2人が背景の鮮やかさにうもれがちなので、少人数向けに。 (は)