絵本
サンタルのもりのおおきなき〈月刊予約絵本 こどものとも年中向き 2014年11月号・通巻344号〉 作者:西岡 直樹(構成・文),西岡 まどか(コラージュ) 福音館書店 Amazon サンタルの森にある大きな木は、動物も鳥も大好き。村の人たちも気のそばで踊りました。ト…
和ろうそくは、つなぐ 作者:大西 暢夫 アリス館 Amazon 和ろうそくって、どうやって作られ、なにからできているのだろう。 著者の疑問からはじまるこの写真絵本は、和ろうそくをつくる工程を説明するのかと思いきや、ろうと芯の材料がつくられる地をたどり、…
みんなをつなぐアイヌの糸 作者:横塚 眞己人 ほるぷ出版 Amazon 木の皮でつくるというアイヌの布「アットゥシ」。木の皮をどうやって糸に?と、ずっと不思議に思っていました。この写真絵本で、その疑問がすっきり。 北海道の二風谷で60年以上もの間、アット…
カニ ツンツン (こどものとも傑作集) 作者:金関 寿夫 株式会社 福音館書店 Amazon カニツンツンの「カニ」は、表紙画のイメージで「カニ」なんだろうと、私はずっと思っていました。ところが最近、アイヌの昔話を読んだら、小鳥が「カニツンツン ビイツンツ…
となりにすんでるクマのこと(たくさんのふしぎ2024年11月号) 作者:菊谷詩子 福音館書店 Amazon 今年も、クマと人との事故がニュースでよく聞かれます。本書は、長野の軽井沢で、クマを保護管理する「クマチーム」の奮闘と、季節ごとのクマ(ここではツキノワ…
ぶどう畑のアオさん 作者:馬場 のぼる こぐま社 Amazon ぶどう畑の夢をみた馬のアオさんは、夢のとおりに丘いちめんのぶどう畑を見つけました。次の日、ネコやキツネ、ウサギ、クマ・・・みんなで連れだって行ってみると、「はいるべからず」という看板にト…
りすがたねをおとした 作者:ハリス ペティ ペンギン社 Amazon りすが たねをおとした。 そのたねから めがでた。 そのめを おとこのこが みつけた。 ページをめくるごとに積み上がっていく文章と、種から育っていくさくらんぼの木、そのまわりの花や虫、動物…
もりのあさ 作者:出久根 育 偕成社 Amazon 朝もやの森へ、きいちごつみに出かけた「わたし」。くるみの木の葉や、くさはらの朝つゆに話しかけながらすすむと、りすや小鳥、森の動物たちの姿も見えてきて。 ふと目をつぶり、夜の森を思いうかべてみる。聞こえ…
空はみんなのもの 作者:ジャンニ・ロダーリ ほるぷ出版 Amazon あのね おしえてくれないかな ひとりの子どもが問いかけます。 空って みんなの空だよね どんな人も、生き物も、昼でも夜でも、見上げれば空はそこにある。 だから おしえてほしいんだ どうして…
いえすみねずみ 作者:ジョン・バーニンガム ビーエル出版 Amazon 人間の家族の家に、ねずみも住んでいた。でも、ねずみをみつけたことを言ったらおとうさんがさっそくねずみ退治の業者に電話をかけてしまった! 心配したこどもたちは、ねずみに逃げるように…
一郎くんの写真 日章旗の持ち主をさがして 作者:木原育子,沢野ひとし 福音館書店 Amazon 2014年のある日、新聞記者の木原育子さんのもとに、ある依頼が入ります。アメリカで見つかったという「ある旗の持ち主をさがしてくれませんか」。日の丸の周りにたくさ…
りょこう (日本傑作絵本シリーズ) 作者:麻生 知子 株式会社 福音館書店 Amazon こうたとおじいちゃんが旅行に出かけます。電車の客席、温泉旅館の和室に大浴場、大広間での食事などが、真上から見た構図で細かくリアルに描かれます。 お風呂上りのアイスや寝…
生理ってなあに? 作者:孫奈美 汐文社 Amazon おねえちゃんが今日はプールへ行けない。「生理だから」って。「生理」ってなんだろう?という、妹のつぶやきから始まります。 いつ始まるの? どんな感じ? ナプキンってどうやって使うの? 1つひとつの疑問へ…
えんにち (こどものとも絵本) 作者:五十嵐 豊子 株式会社 福音館書店 Amazon 文章は最初のページのみの字のない絵本。 2人の兄妹が、神社の境内の縁日へ出かけ、屋台を組み立てるところからさまざまな売り物を見て歩きます。見開きに2、3店舗ずつじっくり…
なつやすみ (日本傑作絵本シリーズ) 作者:麻生 知子 株式会社 福音館書店 Amazon 定点で真上から眺める構図が、独特でおもしろかった『こたつ』から2作目。 今回は、いとこ家族が遊びに来た夏休みの1日を描いて、家全体やプール、神社のお祭りと景色が広が…
ねえ、おぼえてる? 作者:シドニー・スミス 偕成社 Amazon 母親と2人、新しい町に越してきた夜、「ねえ、おぼえてる?」と交わす、父親と3人での思い出話。 つぎの朝、2人で迎えた、この初めての朝も、「いつか思い出にできるかな。」「ぼくら、なにもこ…
そでふりすずめ こどものとも特製版 Amazon わかたけひろばの竹やぶに、かあさんすずめと3羽のこすずめが住んでいました。 ある朝、かあさんすずめの具合がわるく目を覚ましません。もみじ森のふくろうじいに相談すると、七夕の夜、天の川に流れる天の水を…
ワレワレはアマガエル 作者:松橋利光 アリス館 Amazon ふと気がつけばアマガエルを全く見ていない。ひょっとしたら、イマドキだとアマガエルを見たことがない子も(見たことがあっても日常的に接していない子も)多いのではないか? 写真で、アマガエルの受…
ともだち 作者:リンダ・サラ ひさかたチャイルド Amazon ぼくとエトは仲良しだった。いつもダンボール箱で遊んでいて、楽しくてたまらなかった。だけど、ある日シューという男の子がやってきて一緒に遊びたいという。エトは「いいよ」といった、でも、ぼくは…
おはなしはどこからきたの?: 南アフリカのむかしばなし 作者:さくまゆみこ ビーエル出版 Amazon 昔むかしの大むかし。おはなしを探す旅に出たお母さんのマンザンダバ。 道々、出会う動物たちは知らないと言うが、ウミガメが、海の底に暮らす精霊の宮殿に連れ…
アチケと天のじゃがいも畑 (世界のむかしばなし絵本シリーズ) 作者:宇野和美 ビーエル出版 Amazon むかし、両親を亡くしたまずしい姉弟がいた。ある時、じゃがいもの花をくわえた小鳥のあとを追っていくと、村はずれで1人のおばあさんに、ごはんを食べてい…
かこさとし・ほしのほん〈2〉なつのほし 作者:かこ さとし 偕成社 Amazon 夏の夜空は、なんといっても天の川。夏の大三角(わし座、こと座、はくちょう座)と七夕ものがたりや、銀河系のしくみを。 かこさとし・ほしのほん〈3〉あきのほし 作者:かこ さとし …
かこさとし・ほしのほん〈1〉はるのほし 作者:かこ さとし 偕成社 Amazon 今年2025年は、プラネタリウム100年なのだそうです。 星座さがしの絵本では、H.A.レイの『星座を見つけよう』(2022.8.4をご覧ください)がおすすめです。が、今日はこちらを紹介。 か…
ぼくのにんじん 作者:ルース クラウス ペンギン社 Amazon ぼくはにんじんの種をまいた。お母さん、お父さんも、おにいさんもみんな、芽なんか出るわけない、と言うけれど、ぼくは毎日、草をぬいたり水をかけたり世話しつづけた。 そしたらある日、芽が出てぐ…
ぼくらのはたけ 作者:マーガレット・ワイズ・ブラウン,イーディス・サッチャー・ハード 好学社 Amazon 自然が動き出す春。女の子と男の子2人の子どもが、畑をたがやし、ハツカダイコンやパセリ、トマトやじゃがいもの種や苗を植えていきます。芽が出て花が…
ふしぎな銀の木 スリランカの昔話 (世界傑作絵本シリーズ) 株式会社 福音館書店 Amazon 昔むかし、あるところに王さまとおきさきがいた。ある日、世にも美しい銀の木の夢をみた王さまは、3人の王子に、そのふしぎな木をさがし出し持ち帰った者を次の王にす…
3人のパパと3つのはなたば 作者:クク・チスン ブロンズ新社 Amazon 宅配運転手と小児科医と建設会社課長のパパ3人。忙しい1日がオムニバスで描かれ、日が暮れたころ、それぞれ花束を買って向かった先は、同じ幼稚園。我が子たちのクリスマス音楽会を見て、…
3人のママと3つのおべんとう 作者:クク・チスン ブロンズ新社 Amazon ハナマンションに住む3人のママ。ほしのこようちえんに通う子どもたちは、今日が遠足です。 それぞれお弁当を持たせて、出勤するママ、家で挿絵の仕事をするママ、家事と下の子の世話に…
勇士アフマド イランのむかしばなし (世界のむかしばなし絵本シリーズ) 作者:愛甲恵子 ビーエル出版 Amazon 昔、ある村に、アフマドというお調子者がいた。ある日、鍛冶屋で、「やり一本で300もの敵をたおすアフマド」と自分の斧に彫りこんでもらう。 その斧…
はたらく製本所 (写真絵本 はたらく) 作者:矢萩多聞 創元社 Amazon 製本所で働く人の1日をモノクロ写真で追う。作業工程ごとに、ひとり黙々と取り組む姿は職人のよう。添えられる文章も淡々としています。 たくさん積まれた本の山に対して、刷毛とのりを使…