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クリスマスマーケット ちいさなクロのおはなし

 

素直なお話なので、読んであげれば4.5歳から。12月になると開くクリスマスマーケットでやきぐりを売っているおばさんが見つけたのは、箱に入れられたまっくろな子犬。マーケットのお店の人たちは、毛布や食べ物を持ってきてくれて、クロのめんどうをみてやりましたが、市場の人たちは、宿住まいなので、クロを連れて帰れません。そこでみんなは飼い主を見つけてあげようとします。ある日、真っ白な犬のぬいぐるみのスノウを連れた女の子とお母さんが買い物にきました。女の子はクロと仲良くなりますが、おかあさんは気が進まず立ち去ります。ところが、スノウが女の子のリックから落ちてしまいました。クロはスノウをくわえて女の子を探しますが、込み合ったマーケットの中、なかなか見つかりません。女の子もスノウがいなくなったことに気がつきけんめいに探し始めます。さて、クロと女の子は・・・という物語です。予想できるハッピーエンドに向かっていきますが、温かみのある降矢さんの絵の雰囲気がやっぱり魅力です!