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宇宙ロケットのしくみ 人類が宇宙に行くための唯一の手段

 

 これは、もともとロケットについて知っている子のための本なのだろうか? 最初が「さまざなま日本のロケット」だが、いきなりL(ラムダ)ロケット、M(ミュー)ロケットとか出てきて、2段式とか球形ロケットとか記述されると、予備知識がないために非常にとまどった。第2章が「ロケットのしくみ」でP24でやっと多段式ロケットと出てくる。内容を理解するには、こちらが先の方が妥当と思われるが、ひょっとすると写真が少ないのでこちらを後にもってきたのだろうか? 具体的なしくみについては、構造や航法などが具体的にかいてあり概要が理解できる。ロケットに関連するさまざまな仕事についてまで触れられているのはうれしいが、ペットボトルロケットについての記述はそういうものがある、という程度で実際の作り方には触れられていない。全体的には、ちょっと中途半端な気がした。