児童書評価のページ

新刊・古典とりまぜて児童書を評価します

さかさ町(2016 中学年 課題図書) 

 

さかさ町

さかさ町

 

 おじいちゃんの家に向かう汽車にのっていたリッキーとアンの兄妹は。線路の事故のせいで「さかさ町」に足止めされることになる。ここは、なんでも反対の町。文字も上下逆。ホテルは上ではなくて地下に建設。学校は土日のみ。歴史は現在からさかのぼって学ぶし、「忘れる」という授業があってごはんの後、キャンディーをなめるのを忘れたら、褒められるという具合です。お店では、物を買うと、お金ももらえるなどパラダイス! すべて、独自の理屈があり、ちょっと風刺的。スロポドキンの絵もかわいいし、なんでもさかさというのは、感想文を書くには取りつきやすい題材だろう。日頃読まない子にはよいかも。