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シンドローム

 

シンドローム (ボクラノSFシリーズ)

シンドローム (ボクラノSFシリーズ)

 

 授業中に近くの山に落ちた謎の飛行物体。中学生の僕は、授業の後ようすを見に行った。だが、落下物よりも僕が気になっているのは久保田。後ろの席の、ちょっと不思議な女の子だ。一緒に行った平岩も、明らかに久保田を気にしている・・・・。淡々とした日常の中で、落下物付近で謎の陥没事故が起こる。僕は試験勉強をこなし、平岩の動向を気にし、久保田の反応に振り回される。そして5日目。学校は、いきなり陥没し、謎の生き物に襲われる。いかにも自意識過剰な男の子の日常と、宇宙戦争ものの奇妙なコラボ。7日目。救出された後、ぼくは意外なほど淡々としているのが、逆にリアルかも。