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本好きの下剋上 第一部兵士の娘Ⅱ

 

 本格的に紙の製作を開始することになったマイン。父親の部下オットーに紹介された商人ベンノと堂々と交渉する姿は、幼馴染のルッツに疑惑をよびおこし、マインはついにルッツにだけは本当のことを打ち明けるが、ルッツがそのマインを丸ごと受け入れてくれたことで二人の結びつきは、分かちがたいものとなる。仕事のために見習い仮登録をする中でギルド長と出会い、ギルド長の孫娘で同年齢だが才気きらめくフリーダと出会う。そして自分の病が「身食い」というものであり、治療のためには大金が必要なことを知る! そして、この巻のラストは発作、これからどうなるマイン? というところで、ルッツとの関係の中で、本人も麗乃時代には必要なかった(本さえあればけっこう!)人間関係を結ぶ重要さに目覚めて成長している主人公でした。