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精霊の守り人

精霊の守り人 (偕成社ワンダーランド)

精霊の守り人 (偕成社ワンダーランド)

 

バルサは女でありながら短槍使いの用心棒。ある日、川で皇族の行列と出くわし第二皇子のチャグムの命を救う。その腕を見込まれたバルサはニュンガロイム、精霊の卵を身体に宿したために王から命を狙われているチャグムを守ることになる。

守り人シリーズの1巻。子どものときに読んだことがあるけれど、その時の印象はただただバルサが強く、かっこいいという感想でしかなかったように思う。またこれほど長いシリーズのお話であることは知らなかった。いま改めて読み直してみて用心棒のバルサ、不思議な運命を背負うチャグム、バルサを幼いときから見守るタンダなどそれぞれのキャラクターが生き生きと描かれていて感情移入してしまった。チャグムが卵を守ろうとし、それをバルサが守ることが出来るかという最後の場面は一気に読んでしまった。1巻ではまだまだ明かされていないことがあるので続けて読んでいきたいと思う。