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魔女だったかもしれないわたし キーディの物語

 

キーディと双子のニナは、かつては仲が良かったが14歳の現在ギクシャクしてる。キーディは周りに合わせる事ができない。思った言葉は、口からこぼれ出し、波風を立てるのを好まない村人や、学校の中で浮いてしまう。妹のアディは、ほとんど言葉を口にしない。キーディは、アディが自分と同じ自閉症である事に気づいて、守りたいとおもっている。そして、平然と言い返せるキーディは、いじめ退治代行サービスをはじめる事になっていった。
スクールカーストの上位で、キーディたちを見下す校長のお気に入りメンバーへの反発。そして、町の歴史をたどる中で見つけた魔女狩りの歴史。キーディを理解してくれる人と、ともに歩み、妹を守ろうとする姿が魅力的。